CRAFTSMANSHIP M1のものづくり
精密ネジ研磨加工へのこだわり
社内一貫生産
雄ネジ/雌ネジのラッピング加工(外注に依存しない社内生産)
雄ネジと雌ネジはそれぞれ単体でなく、一対の組み合わせで動作するので、特に半導体製造装置の送りネジのように極限まで精度の高いネジが必要である場合、単に動作するだけでなく、可能な限り最適な噛み合わせで動作することが必要です。それは送りネジの精度がお客様の半導体製造装置の精度、ひいてはそういった装置で製造する半導体製品の品質に直接影響するからです。
したがって、この場合、単に雄ネジと雌ネジを別々に製作して納品するだけでは不十分です。どんなに高精度に加工しても、複数の雄ネジと雌ネジの中からランダムにピックアップして組み合わせるのでは、部品同士が表面の細密なレベルで最適なマッチングを得ることは難しいからです。ですからエムワン精工では雄ネジと雌ネジの両方にラップ加工を施し、最適な摺り合わせを得られるように当社の側で雄ネジと雌ネジを組み合わせてあげて、「一対の製品」としてお客様に納品します。
これを実現するには、雄ネジと雌ネジの両方について、最終的な仕上げの摺り合わせまでを社内で一貫してできる技術と体制が不可欠です。この技術は他社が容易に参入して真似できるレベルのものではありません。また、こうした技術と一貫した加工体制を持っている工場は全国でも極めて少数です。大抵は高度な技術を持っていてもラッピングまでを手がけるのは雄ネジのみで、雌ネジは外注、またはその逆で雄ネジを外注、といったように、雄ネジと雌ネジを個別の製品として生産することはできても、「一対の製品」として納品できる体制は持っていないところが大半です。