CRAFTSMANSHIP M1のものづくり

高精度軸物加工へのこだわり

センター孔研磨機の活用

軸精度へのこだわり

意外に思われるかも知れませんが、実は軸関係部品の加工を行っている工場であってもセンター孔研磨機を利用しているところは少なく、たとえばここ大田区(蒲田)近隣では、おそらく数社しかありません。精密なシャフト専門の加工を看板にしていてもセンター孔研磨機を所有していない会社が多いのが実情です。

そもそも軸物のブランクは、はじめから両サイドに芯の位置が出ていますが、旋盤加工→フライス盤加工→熱処理と工程が進むごとに、応力によって製品に歪みが生じ、センターに狂いが出てしまいます。このとき、センター孔研磨機を所有しない工場ではサンドペーパーやその他の単純工具による手作業で軸部分の修正を行います。

それに対して弊社では高精度なセンター孔研磨機を2台所有し、シャフトやスピンドル、円筒研磨(テーパー加工)を含むほぼ全ての軸物加工に高精度のセンター孔研磨機を使用し、正確な芯出しを徹底しています。実際、センター孔研磨機を2台所有しているという会社は近隣では聞いたことがなく(決して当社だけ、ということではありません)、それだけ弊社の軸物の精度へのこだわりが強いと言えるのかも知れません。

 

シャフトやスピンドルなどの軸物を加工する際、ほとんどの場合は、加工形状の関係と工作機械の制約のために、加工の最中に製品を一度機械から外し、左右の軸端を逆にして機械に再固定しなければなりません。そのために精度要求が厳しい製品に対応するには、正確な芯出しが品質の要であると弊社では考えています。

にもかかわらず多くの軸物を加工する工場がセンター孔研磨機の導入に踏み切らないのは、センター孔研磨機が価格的にかなり高価である割りには、円筒研削盤などと違い、直接的には利益を生じない機械と考えられているからです。

より高い精度を必要とする
お客様へ

エムワン精工では、より精度の高い製品を必要とされるお客様のご要望に応じて、熱処理加工でセンター孔の硬度を上げ、研磨した後に円錐形状のラップバーにてラップ加工を施す作業も行っております。

このような工程を踏むことで製品の基準となるセンター孔は高い精度を維持することができ、後々の追加工や寸法変更などの際もブレのない基準センター孔を使って仕上げることが可能となります。

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