CRAFTSMANSHIP M1のものづくり
素材へのこだわり
素材の調達
エムワン精工では使用する材質によって調達する材料メーカーを選定することで安定した品質の部品を提供できるよう心がけています。また材料メーカーは特に指定がない限り国内のメーカーを利用します。
例えば、SKS3(通称:特殊鋼)であれば日立製、SUJ2(通称:ベアリング鋼)であれば山陽特殊鋼製、といったように材料に応じて最適なメーカーから調達します。
材料の活用
形状を考慮し、素材の段階で調質処理や焼きならし処理を施し、素材の内部応力を軽減させます。
例えば、機械の心臓部に使われるスピンドルなどは、素材の段階で調質処理を施し、黒皮剝きと呼ばれる旋盤による粗加工をした後に焼鈍処理をして素材の狂いを出してから成形していきます。
研磨前にも熱処理を行い、製品の重要度(ゲージ、スピンドルなど経年変化を嫌う製品群)によってはマイナス温度で保冷するサブゼロという後処理を行います。サブゼロは、焼き入れ加熱後に残留するオーステナイトをマルテンサイトに変態させることができ、硬度の増加、分子単位での均一化による加工寸法の安定、さらには経年変化の低減、といった点で非常に有効です。
ゲージなどを製作する際に必要となるラップバーの素材は、ねずみ鋳鉄と呼ばれる鋳造したものに焼鈍処理を施し、ものによっては数十年のシーズニングで徹底的に枯らした材料を使用します。