CRAFTSMANSHIP M1のものづくり
振れ止め装置
円筒研磨やネジ研磨加工で、加工中に振れが発生し起こる精度不良を防ぐ為の
『振れ止め』と呼ばれる道具があります。
勿論機械メーカーがオプションとして販売している物もありますが
そのワークのサイズは、その機械で加工するであろう、標準的な寸法許容範囲に対応しているだけなので 外径が8mm以下の物には適応していなのが現実です。
またコマと呼ばれる製品に接触する1番重要な部分の材質もベークライトが主流で、その材質から大きな負荷が掛かった際は 製品精度に大きく影響が出て高精度を求めるには無理があります。
そこでエムワンでは、長年の経験を活かした振れ止めを開発し、改良を重ねてデータを蓄積しております。
3点式の押さえを使い、残った荷重方向は砥石のみで前述のコマも熱処理し、硬度も低い物(対象ワークの硬度が高い場合に使用)や硬度の高い物(対象ワークの硬度が低い場合に使用)や超硬の物や樹脂製のコマ(対象ワークが柔らかい物の場合に使用)などを材質や条件で使い分けています。
3点式押さえの上部と下部は、位置固定すると中々逃げませんが
まともに砥石の負荷が直進で掛かる真ん中の押さえ部は、絶えず微調整可能な
目盛りで位置調整が確認できるノブ方式を採用しています。
現在M3まで対応できるようになっていますが、さらに軸径の細い物も可能なコマを試案しています。
参考写真「振れ止め装置」